電磁波対策という活動を始めて
”初めて”、私の設計ではない現場で対策を進めています。
オールアース住宅®︎という
建物の屋内配線から出る電磁波から身体を守る工法です。
今日は、その現場にて中間検査を行ってきました。
まずは、施工状況の確認。
緑色の”導電性”のシートが床、壁に貼られていることを確認。
現場進行上の都合により既に石膏ボードや床材が張られている箇所ありましたが
事前に写真を送って頂いておりましたので、目視できない箇所も確認済です。
照明器具やコンセントのための配線から電磁波が出ますが
アースをすることで、電磁波(電場)を抑えることができます。
オールアース住宅では
床面と壁面に”導電性”シートを貼り、アース接続することで
電場を抑えます。
まずは、対策範囲外の箇所を測定。
359.8v/m。
日本電磁波協会で定めている基準値は25v/m以下。
大変高い数値です。
次に、対策範囲内を計測。
6.5v/m。
各部屋をまわり、同様に電場が一桁台であることから
シートの施工、アース線の配線などがしっかりされていることが確認できました。
ばっちり合格です!
床壁が完全に仕上がってから、不具合が見つかっては取り返しつかないので
この中間検査がとても大切になります。
この検査のために、一手間かけて頂いた大工さん、電気屋さんには本当に感謝です。
初めての検査に大工さんも電気屋さんも興味津々。
この数値の違いに電気屋さんは、驚いていました。
「よく分からんけど、凄いなぁ〜」と。
まだまだ大きな声で言うと怪しむ方もいますので
地道に対策の輪が広がってくれたら嬉しいです。
分電盤に集まる配線たち。
家中を巡る配線一本一本から電磁波が出ます。
特に1階照明と1,2階のコンセント用の配線が巡る2階床面(1階天井裏)の
対策は必須です。
今回お邪魔しているのは、新潟県見附市の現場。
設計施工は長岡市の建築会社「スイートホーム/坂本建築設計事務所」。
以前から交流はありましたが、協働は初めて。
施主の方が「電気と人の関係」に気付き、坂本さんへ相談。
そこで「電磁波のことなら井口」ということでお声えかけ頂いたのがきっかけでした。
一緒に現場にいることがなんだか不思議と思いつつも
こうして協働できることに喜びを感じるひと時でもありました。
外部では杉板張りが進行中。
とても綺麗な目をした杉。
三重県熊野地域の杉だそうです。
ひとの現場も見れて、得した気分です。