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修学旅行 福岡編_その3

折角福岡に行ったのですから、見たい建物もあります。

 

限られた時間の中でも

どうしても見たいNo.1が、「アクロス福岡」でした。

”山”をコンセプトに屋上を緑化し

隣接する公園との一体化を図った建物です。

 

予想以上の緑の多さに驚きました。

まさに、”山”

 

そして、滝のように上階から水も流れており、

前を通る人に爽やかな空気を届けていました。

憩い場に相応しい、ランドスケープです。

 

 

横から見ると、段状になっている様子がよくわかります。

ここまでダイナミックな屋上緑化は見たことがありません。

 

 

竣工してもうすぐ30年。

最初からここまで緑が”モリモリ”していたわけではありません。

これが竣工時の写真です。

こうして見ると、竣工時が完成ではなく、

時間とともに、木々の成長とともに

建物が完成していく、様子がよく分かります。

 

私も時間の経過とともに魅力が増す建築を志したいと改めて感じた瞬間でした。

 

 

そして、最近話題の建物も、どうしても見たいと思い

観光名所でもある「太宰府天満宮」へ

 

その話題の建物というのが

御本殿の改修に伴い建てられた

期間限定の”仮設”建築です。

 

門をくぐる手前から、モリモリとした緑が目に入ります。

参拝するための建物が”仮設”として建てられています。

そのデザインが秀逸。

こちらも屋上緑化。

建物裏手の緑と一体化して、風景に溶け込んで見えます。

もうこのままでも良いんじゃないかと思えるくらい

素敵な場を演出する建物でした。

 

横から見ると、屋根に木々が乗っかっている様子が分かります。

建物自体には余計な装飾などなく、すっきりとモダンな印象。

屋根の木々が目立つようにデザインされているだと感じました。

 

ちなみに、改題後、屋根の木々は境内に植え替えられるそうです。

 

アクロス福岡とこの”仮設”を通して

改めて自然との向き合い方や建築と時間のことを考える

良い機会となりました。