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気密測定

「やまを望む家」は4月末の完成に向け、着々と進行中。

内部は室の形状が分かるようになり、随分と家らしくなってきました。

△サイディングと杉板のツートンカラーの外装ー

10〜15年後にメンテナンスが必要になるサイディングですが

再塗装の際に足場が要らない1階部とすることで、メンテナンスコストを抑えることができます。

 

△2階の廊下。突き当たりは南向きのフリースペース。

筋かいを現しとした大きな開口が特徴。暗くなりがちな廊下の印象が変わります。

 

 

さて、ここからが本題。

先日行われた「気密測定」について。

気密を測ることで単に住宅性能が数値として分かるだけでなく

施工精度の確認ができます。

 

私としては、「施工精度」が気になるところ。

設計上、優れた仕様になっていてもそれがきちんと施工されなければ

意味がなくなってしまいますから。

結果は。。。

 

C値(相当隙間面積)0.2c㎡/㎡!

大変優秀な施工精度です!

 

0.2とは、1m真四角に対して0.4cmx0.5cmの隙間しかないということ。

一般的に、C値1.0以下であれば高気密住宅とされていますので

申し分ないというか、「流石、大恭建興!」といったところです。

 

以前標準的に採用していた「外張断熱」という柱の外側に板状の断熱材を貼る工法では

気密が取りやすいため、同じ数値が出ていましたが

気密が取りにくい「充填断熱」でもこの数値が出せるのは驚きです。

 

昨年末に竣工した「まちを望む家」(同じく充填断熱)では0.3c㎡/㎡(中間時)でした。

0.3も大変優秀。

こうやって数値を並べると、数値競争みたいになるので、

あまり紹介したくはないのが本音。。。

あくまで、1.0を切れば十分な性能。

気密測定はあくまで施工精度の確認と、

気密施工の漏れがないか、弱点はどこか、などの確認が目的です。

 

設計事務所だとデザインは頑張るってるけど、施工はどうなの?というような

声をたまに聞きます。

描いた図面通りに現場が進んでいるかを確認するだけでなく、

しっかりと施工精度まで確認していますので、どうかご安心くださいませ。

と、言いたかっただけです^^

 

 

△みっちりと詰まった断熱材(グラスウール)と気密シート。

グラスウールは水分が大敵ですので、この気密シート施工精度が重要。

△外部とつながる金物は熱橋になるため、発泡ウレタンで補います。

こういった処理を指摘するまでもなく、的確に進める施工技術。

とても安心感あります。

大恭建興監督Tさん、棟梁Oさん、ありがとうございます!