新年おめでとうござます。
昨年は皆さまのおかげで大変充実した一年を
過ごすことができました。
新しい出会い
多くの学び
数々の刺激
本当にありがとうございました。
充実していた分
あっという間に過ぎた一年でした。
私は年末年始を例年通り南魚沼の実家でゆったりと過ごし
心身ともにリフレッシュ
本日から通常業務をスタートしています。
昨年12月中旬、新潟県内は大雪に見舞われ
大変な思いをした方も多いかと思います。
一方、豪雪で有名な南魚沼は、意外と少なめ。
私が子供の頃と比べたら明らかに
降る量も降り方も変わってきています。
とは言え、これからが本番
なんだかんだでそれなりに積もります。
そんな魚沼に、特に冬に帰省するといつも思うのが
雪との関わり方、暮らし方について。
魚沼地域では”高床式”と呼ばれる3階建ての家が多い。
(ちなみに築30年の実家もそれです)
1階を車庫とすることができ大変利便性が高く
リビングなどの採光も難なく確保できるため
雪を克服するという意味では効果抜群。
一方、地面・道からの距離があることにより
人と人とが疎遠になる傾向があるようです。
また、歩いていると目線に入るのは、コンクリートの車庫。
どこか町並みが殺風景になっている気がします。
建築を学び、デザインする身としては、
雪と対峙するだけでなく
雪とともに豊かに暮らす方法は他にないか、と
つい考えてしまう。
そのようなことに思いを巡らせていると、
やはり”かまくら”の形は理にかなっている。
"三角"形("A"型)も。
(白川郷の合掌づくりが有名ですね)
構造的なバランスの良さ
経済性
メンテナンス性、など。
暮らしの光や影が表にもれて、道や雪に映る。
そんなまち並みが雪国らしく、素敵だと思う。
雪が積もって、絵になる。
今、そこで暮らしていない”ヨソ者”の意見と言えばそうかもしれない。
しかし、利便性を求めた結果、失っているモノコトもあるのだと感じる。
今ここで住まいを計画するなら、どんな提案をするだろうか。
どんな家を建てるだろうか。
ついつい考えてしまう
風土・気候と構造、そして素材。
建築の基本の”き”
改めて建築の楽しさと難しさを感じる、帰省でした。
昨年はとにかく駆け抜けた感の強い一年でした。
今年は”初心忘れるべからず”
基本に立ち戻り、着実に進めていきたいと思う新年初日です。
より豊かな建築、心地よい環境を目指し
建築デザインに邁進していきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして、本年が皆様にとって、
幸多き、素敵な一年となること願っております。
▷かまくら型とA型のイメージスケッチ
▷まさに"かまくら"
十日町の「いこて」
両脇には"雁木”のような外通路がある。
設計は手塚建築研究所
*写真は手塚建築研究所のHPより
▷今年1月2日の 八海醸造「八海山雪室」
軒の深い空間は利便性高く、そして魅力的
設計はKAJIMA DESIGN