ひとつ、リフォーム現場が終わりましたー
小さな規模ながらも濃密な計画。
一番の目的は「アルミサッシを木製サッシに変える」こと。
昨年に引続き、今年も木製サッシへの”開口部リフォーム”という、
一般的にはあまり聞かないご依頼ですが
住まいの雰囲気や性能が大きく変わる、お勧めの手法です。
今回の計画をリフォーム前後の写真を使い、ご紹介したいと思います。
▽外観
中庭を望む廊下にある2間(約3.6m)の開口。
大判ガラスにすることで、庭の苔や樹々がよりダイレクトに感じられ
迫力のある雰囲気に変わりました。
アルミサッシからの隙間風や結露はなくなり
格段に快適性が上がります。
▽サッシの入れ変えに合わせて、和室(仏間)を寝室にする、住まい方の変更。
せっかく良くなるのだからと
寝室兼セカンドリビングへと変え、滞在時間を長くする計画です。
真壁や障子など元の雰囲気を残しつつ
杉材を使うことで、寝室に相応しく優しい雰囲気に変えたのが特徴。
▽廊下
廊下はガラス戸に挟まれ、より広がりのある印象に。
寝室まで陽が差し、これからの時期は日向ぼっこが気持ちよさそうです。
▽玄関
木製サッシのある廊下とつながる玄関。
シューズクロークを新設したため、靴箱は不要のため撤去。
そこで、新たに飾り棚を提案。
正面のケヤキ一枚板との調和を考え、一枚板を使った飾り棚としました。
背面には一般流通材を使った”でたらめ張り”の壁とすることで
木の持つ柔らかさと力強さで印象的な壁面を演出しています。
さっそく施主のTさんが飾りつけをしてくださいました。
「お願いして良かった」と喜びの声を聞くこともでき
設計者としては嬉しい限り。
工事中、私と監督のOさんが打合せしていると
”楽しそうね”とTさんに言われたのも印象的。
確かに楽しい現場でした。
我々工事に携わる人間が楽しいと良い仕事につながるー
施工をお願いした「馬場工務所」とは初めて協働でしたが
大変うまくいきました。
丁寧な仕事に、感謝しかありません。
〜Tさんの家〜
新潟市秋葉区
設計監理:エヌスケッチ
施工:馬場工務所(新潟市秋葉区)