新潟市西区「まちを望む家」は
解体が無事終わり、いよいよ着工です。
「まちを望む家」には多くの特徴がありますが、その一つが”半地下”。
厳密に言うと、半地下となる部分がおよそ半分の、半"半地下"。
敷地内には約1mの段差(高低差)。
そして、裏手は高低差2mの擁壁。
そんな敷地において、設計当初から懸念していたのが
30年以上前に造築された、この擁壁の耐久性でした。
強度に関わる調査も可能でしたが
大きな費用をかけても部分的なことしか知ることができず
擁壁の図面もないことから、耐久性を追求することは
現実的でないと判断。
以前のように擁壁を頼りに建てるのは、やはり心配。
そこで、”この擁壁に極力頼らず建築する”をコンセプトに
進めた結果が"半地下"というカタチ。
擁壁から”距離をとる”方法もあるが、敷地面積から難しい。
そうであれば、地面の上に建物を建てるのではなく
”掘り下げて”建てることで、擁壁への負担を減らそうと。
ビルトインガレージの要望もあったので、
そのまま奥まで1階をつくり、その上に2階。
道路から見たら、2階建て
裏手から見たら、1.5階建て、という具合です。
半地下部分はこんな感じ
地面より1階床の方が低い、"半地下"状態
周りの家は、1m高い地面から建つのに対し、
「まちを望む家」は下がったところから建つため
高さが抑えられたプロポーション。
プロポーションで暮らしが変わるわけではない、、、
だけど、綺麗なプロポーションの方が良いですね。