赤沢保育園の設計における特徴のひとつに
保育士さんとのワークショップがありました。
そのワークショップを共に進めてくれたのが
保育環境が専門の佐藤将之くんです。
彼、私の大学時代の同期でして、
早稲田大学にて教鞭を執りながら、
より良い子ども環境のため全国の保育園を飛び回っています。
赤沢保育園では是非ワークショップをやりたいと
佐藤くんに声をかけ、協力してもらうことになったのでした。
国内外の最新実例紹介や
子どもたちに必要な環境などのレクチャーを交えながら、
ワークショップを進めて頂きました。
現況の良い点や改善したい点を書き出したり。
粘土を使って、新しい園のこと考えたり。
「この部屋とこの部屋が近いといいなぁ」や
「こうなるといいよね〜」と言いながら、
粘土を好きなように動かし、形がどんどん変わっていきます。
自分の家であれば言いたいことは言える。
けど、ある程度の組織になると、意見を言い難いこともありますよね。
小さな声を拾えるのも、このワークショップの良いところ。
想像以上の盛り上がりや皆さんの真剣な表情がとても印象的でした。
平面の最終形は、
このワークショップから生まれたゾーニングが基になっています!
保育士さんが考えた平面図と言っても過言ではありません。
ワークショップを開催しながらの設計は、
不慣れで、ドキドキなところもありましたが、
それ以上に新しい発見にワクワク。
とても楽しい期間でした。
”保育士さんが考えた建物が建つ”と思うと、とても感慨深いです。
話は変わりますが、
アドバイザーを務めた佐藤くん、先月末に本を出版しました。
様々な事例が掲載されており、新築だけでなく、
既存の現場をより良くするためのヒントも盛り沢山。
とても読みやすく、大変参考になる本です。
保育園にお勤めの方にはもちろんのこと、
これから家を建てようとお考えの方、
子ども部屋をどうしようかとお考えの方にもオススメだと思います。
一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
amzonでも購入できます^^