最近、林業にとても関心があります。
以前から、薪ストーブのある家を計画するたびに気になっていましたが、
昨年、ペレットストーブの販売やチップを製造していた会社が倒産したことが、
さらに関心を高めるきっかけとなりました。
「地産地消」がメリットであったはずのペレット。
しかし、採算が合わないとのことでした。
山が近くにあるのに?
木という資源がこれだけ身のまわりにあるのに??
国産材・県産材より、遠く海外から運ばれてくる輸入材の方が安い。
当たり前のような感覚になっていますが...
しかし、「なぜ、県産材は高いのか?」
食材と同様に、人件費、ボリュームメリットを考えると仕組みは似ているのでしょう。
私は身近にあるはずの、山のこと・林業のことを分かっていないことに気付きました。
というより、あえて見ないふりをしてきたような気もします。
県産材が良い悪いとか、使う使わないとは別に、
知っておくべきだと、最近は強く感じていました。
そして、知ることで、何か新しい発見があるのではないか。
実は魅力的なモノやコトが眠っているのではないか。
単純に勉強不足なだけかもしれませんが、
林業のことを知りたい衝動に駆られています。
そして昨日、「まさにこれ!」という講演会がありました。
『とりあえず儲ける林業と本当に儲ける林業』という興味を引くタイトル。
講師は、林野庁OBで「森の自由人」中岡茂氏。
長年の経験から、現在の林業における問題点や今後どうすべきかについてお話がありました。
「補助金制度を利用した間伐はやめて、もっと長期的に考える。」
「森林所有者が儲かる、意欲が出る仕組みをつくる必要がある。」
「林業にも地域性や個性が必要」
「いかに山村に付加価値をつけるか」
森林組合の方からは反発がありそうな内容もありましたが、
とても勉強になりました。
実は先日の「湊町新潟」の講演会に参加したのも、林業のことも頭にあってのこと。
歴史的にみても、新潟はやはり「米どころ」だと改めて実感しましたが......
しかし、林業も無関心ではいられません。
引続き、林業に関心を持ちながら設計活動をしていきます!
今度は森林組合の方の話も聞いてみたくなりました。